ファッション・コース

ファッション・スクール「イル・バガット」は、ファッション関係オペレーターを育成するのに必要な様々な側面を教授します。異なる職業分野においてフレキシブルなオペレーターを養成することを目的としています。

コース

理論的であると同時に作業の実践的性格を有するコースはどれも、アトリエにおいて行われます。 コースは手仕事を習得し、各自が持つ創造性を伸ばすのに役立つものです。本校の有する歴史的衣装コレクションは、民間の複数のファッション・スクールに属する生徒との授業において、教材として使われています。

基本要素を知るためのコース

週2回、週8時間、2~5人/グループ

1 週間   130ユーロ
2 週間 208ユーロ
3 週間 293ユーロ
4 週間 390ユーロ

追加1週間ごと  95ユーロ

服装史

この科目は美術史と並行して行われ、衣装係になりたいと考えている人にとっては不可欠なものである。学習エリアは異なる歴史的時代に始まり、衣服の形・その発展・一定の歴史的期間においてなぜ衣服に変化が見られず(例えば、古代エジプト人、古代ギリシア人など)その後、変化したのか等を分析しながら展開する。現在をより良く理解するための歴史的分析である。

目的

学生は、衣服やその付属品の形および使用法、そして素材を見究めることができなければならない:歴史的時代、それが属する社会的階級。演劇舞台用衣装の様々な形を再現できなければならない。現代の衣服に導入すべきアイデアやヒントを、服装史から引き出すことができなければならない。 チェック:簡潔な回答を要求する問題と、異なる歴史的時代に関する短いレポートによって行われる。

ファッション心理学

流行現象の個人的・社会文化的理由や、流行を追う個人そして/またはグループを後押しする動機、そして装うという行為に隠された要素を追及する。サイン・呼びかけとしての衣服(学生には参考文献が渡される)。

目的

学生は、分析および新しいアイデアを提案することができるよう、ファッションの基本要素に関する知識を習得する。

チェック

製品の対象となるターゲットの分析、そのターゲットが何を必要としているかについての分析。ターゲットの必要としていることを見究め、それに相応しい製品を企画することができる。

技術デザイン

実現すべきプロジェクトを理解するために。外部に伝えたいイメージを与えるデザインではなく、製作に使われる素材の指示を含む技術的指示が記載された、パタンナーがその仕事を始めるのに必要なデザインである。

目的

デザインの中でディテールやそれらの位置を明らかに示し、平面に様々な服をデザインできること。製作に必要な事項を記載すること。 チェック:要求されたデザイン画の製作。

男性‐女性パターン

どのように寸法を測るか、仕立て屋の採寸と量産品のサイズ・テーブルに属する採寸との違い。異なるタイプの服用の原型の作成、それらを生地を用いて即座に作成すること。異なる服の製作のための原型の変形、それらの別布を使った仮縫い。どのように量産品用パターンを準備するか。 目的:裁断のための正確な指示を記入し、全てのディテールを含むあらゆる服の原型を製作することができること。工業生産用パターンを準備できること。 チェック:要求されたパターンの製作。

裁断

異なる種類の生地をも考慮しながら、生地の上にどのように複数のモデルまたは一つのモデルの様々なパーツを配置するか。 一つのモデルをどのように仮縫いするか。 目的:生地を節約しながら、複数のモデルやそれぞれのパーツを異なる生地の上に配置することを学ぶ。

仕立て

ここでは、仕立ておよび服の仕上げの様々な技術や、仕立て屋の仕事と量産品との違いを学ぶ。 目的:オーダーメイドの服を仕立て、仕立て屋の仕上げ(ディテールやトリミングの始末など)仕事を学ぶこと。工業縫製における同工程の確認。 チェック:学生は、仕立てのアルバムを製作することができ、各自が仕立てた服を発表しなければならない。

発案および企画

一つのモデルやコレクションを企画するための方法。

目的:クライアントが必要としていることに基づき、オーダーメイドの服をデザインすることを学ぶ。決められたテーマに基づいたコレクションを企画することを学ぶ。

商品学:織物繊維・自然繊維・化学繊維・混紡繊維の歴史、それらの起源(素材から糸になるまで)、 化学的合成、特徴。様々な織物を構成する組織(経糸と緯糸の組み合わせ)。織機の概略説明。様々な種類の生地、その定義と使用法。それらのメンテナンス、アイロンかけ、しみ抜きに関する概略説明。 目的:様々な種類の生地、それらの衣服における使用法、仕立てに必要な付属素材を見分けることを学ぶ。

チェック:生地を見分ける実践的試験、生地のサンプル・カードをおさめたアルバム。

期間:6ヶ月、週2時間

手刺繍:これは別枠での作業となり、基本ステッチや様々な種類の刺繍を教授する。作業領域は以下に渡る: a) 古いパーツの修復作業を行うことにより、手芸の古い技術を保存していくこと。b) 年代物の衣装製作において作業すること。c)衣服や現代の下着における幾つかの作業の見究めを可能とすること。 目的:手刺繍の基本ステッチを学ぶこと、様々な種類の刺繍の見分け方を学ぶこと。 チェック:いろいろなステッチをし、アルバムを作成する。 期間:8ヶ月、週3時間 人材養成プロセスの補完: a) パターン製作や企画の創造的エリアへのコンピューター技術の適用を分析するためのコンピューターの専門家: b) マーケティングと情報伝達の専門家 (人材養成セミナー) c) 産業界は特定のセミナーに、様々なオペレーション部門の専門家を送ることで、助力してくれることもある。 コースは、参加者の文化的能力をベースに構成されている。本校では大学や美術大学から来る学生が大部分で、そこに大学教育を受けていない学生が融合している。 オーダーメイドの仕立て屋・衣装係・パタンナー・デザイナー養成 仕立て屋

男性用・女性用のあらゆる衣服を製作する。アトリエの落ち着いた空間の中でクライアントは、提案されたオリジナル・デザインの中からモデルを選ぶことも、ファッション雑誌などを参考にしながら自分が欲しいモデルを作り上げることもできる。クライアントとの話し合いの後、各クライアントの要求に基づき、具体的なモデルのデザインを準備する。我々の経験およびプロフェショナル性は、各自の容姿や個性を最大限に生かすのための適切なアドバイスの中で発揮される。生地に関しては、クライアントが自分で購入した生地を持ち込むことも、アトリエのカタログの中から選択することも可能である。生地の品質は、我々が取引する納入業者の確実性により保証されている:オートクチュールの生地のみを使用し、裏地やボタンなどにも最大の注意が払われる。確実に満足のいく服を仕上げるため、商品の引渡しまでに最低でも2回の試着が行われる。一人のクライアントのために我々のアトリエで作られた服は、決して他人用に繰り返し作られることはない:その服は着る人の個性を尊重し、オーダーメイドで作られるので、当然、一点物なのだが。オーダーメイドの紳士用シャツも製作する。 夜会服、婚礼衣装、礼服 この領域においても、製作する服が必要としていることに細心の注意を払う。全てオーダーメイドで作られるので、クライアントの容姿や彼らが必要としていることを考慮しながら、クライアントと共にモデルの選択を検討する。シンプルなモデルにしろ、非常に手の込んだ・手刺繍入りモデルにしろ、新郎・新婦用衣装も同様に製作される。新婦用には、下着も製作する。更に、選択された衣装に合った髪型を検討し、それを実現するだけでなく、使用する衣装や花の様式に着想を得た特別誂えのブーケ入れも製作する。我々が信頼をおく靴職人のもとで、オーダーメイドの靴を作ってもらうことも可能である。生地はモデルをベースとして選択され、我々が取引している納入業者から我々と共に購入することができる。男性用としては、具体的に研究された服だけでなく、フラック・コート、スモーキング、モーニング・コートの製作も行う。夜会用シャツやネクタイも製作する。夜会服についても、夜会またはその服を作る機会に基づき、クライアントと共に具体的な検討を行う。アトリエは、広範囲に渡るデザインの選択肢を提示する。 皮革・毛皮加工 オーダーメイドの男性・女性用皮製衣服を製作する。市場で流通している最高級品質の革やシープスキンを使う。持ち込まれた革やシープスキン製衣服の素材が、修理または仕立て直しをする価値があるかどうかを判断した後、作業に入る。仕立て屋の加工技術を用い、一点ものの新しい毛皮を製作する。古い毛皮を仕立て直す:この場合、作業を始める前に、素材が仕立て直しに適しているかどうかを判断する。作業を進める場合には、新しいモデルを研究、クライアントにデザインを提案し、毛皮の皮や毛の再生・汚れ落とし・つや出し、そして最後に新しいモデルに合わせた裁断を行う。 修復と手刺繍 古いレースやカーテン、年代物のドレスなどを修復する。ここでは、その素材に時の流れによって加えられた跡や破損を古い技術を用い、相応しい素材の研究を行った上で修復していかなければならない。この場合まず最初に、手を加えることが可能かどうか、もしくは単に保存のための作業が必要かを判断する。その判断を基にして、作業の見通しをつけることができる。 刺繍に関しては、平織地・絹地の両方を使った手刺繍を行う。カーテンや衣類にも刺繍するが、この場合には非常に長い作業となるので、時間についてはその作業に応じて話し合う。手刺繍でモノグラムも行う。 文書記録センター 研究等のために下記テーマに関する260冊以上の本を参照することが可能; • 服装・ファッション史 • 服装に関する随筆 • ファッション心理学 • 歴史 • 美術史 • 生地および衣服の商品学 • 専門書 文化サロン アトリエのスペースは、自主的に/もしくはアトリエがファッション分野において行う仕事に関連して、自分の作品を発表したいと考える若きアーティストや芸術的職人工房の職人の作品展示に開放されている。芸術及び実践される芸術としての手仕事は今日、常に強化されていかなければならない文化的局面の二つの顔である、と我々は考えている。アトリエを文化に開放し、中でもこのようなスペースにアクセスすることがより困難な若者たちが活用できるスペースとすることは、我々にとっても様々な主題との比較を行う上で大変重要なことである。常により広く・オープンな比較を行うため、我々はこのスペースを他の文化にも開放していきたい、と考えている。

“オートクチュールの仕立て、クリエイティブな手工芸、服飾、刺繍、レースおよび修復の学校のための衣装、レース、下着の歴史的コレクション” コレクションは各コースの中で教材として使われ、また、複数のファッション・スクールの学生の授業にも使われている。1700年代末(花模様の刺繍が施された光沢のあるクリーム色の絹のドレス、その付属品として小さな帽子・緑色絹製ビロードのスペンサー(身体にぴったりと沿った丈の短い上衣)・光沢のある絹の靴)から1940・50年代にかけての(1970年代の物も数点含む)女性用ドレス、下着、レースそしてアクセサリーから成っている。1900年代後期の数十年間には、ファッションの量産化現象、プレタポルテの誕生、オリジナル・フォームの研究所としてのオートクチュールの終結、オートクチュールの高級品の一連の工業生産への転換と合わせて、多くの変化が見られた。大衆社会が定着したことにより、ファッションは変化してきた。今日、ファッションの新たな変化は、服の形よりも繊維産業の研究に多く見られる。

テーマ: 1. 衣装や装い方はどのように変化するか;2. 加工や裁断の様々な技術; 3. 材料; 4. 衣装・レース・仕上げに見られる芸術性。 衣装:最も古いのは、1700年代末のものである。数着の散歩着と共に1800年初頭を横断し、1800年代後半、一連の日中用・夜会用ボディズへと到る。黒玉とスパンコールを使い、花模様の刺繍を施した素晴らしい黒色シルク・チュールのドレスが、ベッレ・エポック(素晴らしい時代)の幕を閉じる。1900年代初頭を語る2着の花嫁衣装、日中用・夜会用の服がそれに続く(約100点)。

下着:ドロワーズ、 スリップ、 ペチコート、コルセット、ネグリジェ、ガウン(約40点)。

アクセサリー:1800年代と1900年代初めの日傘、夜会用・日中用バック(小型)。キッドの手袋、 フィレ(網レース)等、オーストリッジの襟巻き、扇など(約30点)

レース:レース網台で編まれた手編みレース, アエミリアArs社の製品、ルネッサンス期のレース、テーブル・センター、 ヘム、 カット・ワーク、 ベッドカバー、テーブルクロス、 手織り麻織物の頭当て2点など(約250点)

ディテール:襟巻き・ショール、1800年代から1900年代の黒玉仕上げ、バックル、1800年代から1960年代のボタン、銀糸3巻き、羽根(約200点)。

帽子のコレクション: 1900年代から1950年代のもの(約80点)。

ジュエリー : 1800年代から1950年代にかけてのネックレス、ブローチ、ハットピンそして硝子玉細工など(約100点)。

生地:コレクションの中には1940年代・50年代の生地数点を含む。

印刷物:1800年代から1970年代にかけてのファッション誌および1900年代から1930年代にかけての刺繍に関する定期刊行物のコレクション。